双極性障害との鑑別
双極性障害とは「躁うつ病」の事です。
まずはじめに「うつ病」と診断されている患者さんの中には「躁うつ病」の方が少なからずいるという議論がありました。
それは正しいと思います。
特に軽い躁状態と「うつ状態」を繰り返すような双極2型と呼ばれるパターンでは、軽い躁状態の時は「エネルギッシュで仕事が出来る人」という
言わば社会的には「望ましい存在」ゆえに病気とは感じられず、うつ状態のみが目立つ為に「うつ病」という診断を受けてしまうのです。
こういったケースに安易に抗うつ剤を使用すると「躁転」という現象が起き激しい躁状態をきたす場合があります。
これは治療的には失敗と言わざるを得ません。
双極性障害は更に細かく細分化され少なくとも5型まで提唱されています。
一方で「何でもかんでも双極グループに入れるのは如何なものか」という意見があるのも事実です。