うつ病って?

 

私はうつ病を例える時によくダムの話をします。

 


健康な時には貯水率60~80%であった水量が、ストレスという名の激しい直射日光や乾燥に曝され、我々の心の潤いが無くなり、ダムの水位が下がり、渇水状態になっている状態が「うつ」の状態だと(逆に水量が多すぎてダムから溢れてしまった状態が躁状態と考えられます)。その為、集中力も落ちるし動きたくても動けないのだと。

 


この場合、ダムの水はセロトニン等の脳内伝達物質を指しています。セロトニンは精神エネルギー、心の潤い、と考えてください。

 


「うつ」の時は度重なるストレスで消耗しダムの水位が下がっているのです。

 


この場合、「休む」ことにより自然と水位が上がるのを待つのが基本です。

 


加えて抗うつ剤によりセロトニンを増やし水位を上げるということです。

 


うつ状態なのに焦って仕事をしようとしている方にはこう言います。

 


「ガソリンタンクにガソリンが入っていないのに、いくらアクセルを踏んでエンジンをふかしても車は前に進みません」と。

 


また病状が少し良くなった頃が一番危ないですね。油断をして薬を止めたり焦って職場復帰して病状を拗らせることが多々あります。自殺が多いのも実はこの頃だと言われています。

 


うつ病になりやすい性格というものもあります。

真面目で責任感の強い方です。

兄弟構成でいえば長男、長女タイプと言えるでしょうか。

このような方はストレスを自分だけで抱え込みやすく問題が起きた場合、「自分がしっかりしてないからだ」と自分を責める傾向にあります。

言い訳をする人、他人に責任転嫁する人は色々な見方は有るでしょうが、「自分の逃げ道を上手に作れる人」でもある為、ある意味ストレス対処能力が高いとも言え、本当のうつ病にはなりにくいと言えるかもしれません。